結果がすべて──中国で働いて見えた「正解」の形
2025/08/07
中国で働き始めた当初、私は戸惑っていた。何もかもが日本と違っていたからだ。
たとえば、昼休み。私は日本の職場感覚で、昼休みも仕事を進めていたが、ふと周囲を見ると働いているのは私だけだった。全員がきっちり休み、仮眠を取り、お茶を飲み、スマホを見ていた。「自分だけ頑張っている」と感じたのは最初だけ。あるとき、気づいた。
昼休みに仕事をしたからといって、目覚ましい進捗があるわけではない。
そのうち、私も仮眠をとるようになった。午後の仕事は、少しだけ機嫌よく始まった。
中国の職場では、「知らない」「できない」「それは私の仕事ではない」と、はっきり言われる。それも悪びれることなく、事実として。最初は衝撃だったが、彼らはその代わりに「どうすればできるか」を一緒に考える。現場の人間はとても誠実だ。
しかし一方で、取引先や上層部は「できます」と簡単に言う。結果的にできないことが多い。納期もあってないようなものだ。順調でも半年遅れ、ひどければ1年以上。それが普通になる。
私は自分の中で納期の概念を破壊した。公式の納期の半年後を、本当の納期とみなすようになった。それでも間に合わなければ、もうそれは会社同士の賠償交渉に任せるしかない。付き合っていたら、身が持たないからだ。
どこまでも日本的な感覚を持ち込んで仕事をし続ける人は、中国ではメンタルをやられる。理不尽と無責任と表面的な調和の中で、自分の価値観がぐらつく。
でも、そこで私は学んだ。
日本的な感覚が正解ではない。正解は、結果が得られること。
努力の過程や誠実な姿勢は、相手にとって意味を持たない。成果が出なければ、存在しないのと同じ。そこに言い訳の余地はない。
もちろん、だからといって日本のやり方が悪いとは思わない。だがそれはあくまで、日本という環境の中で成立している文化だ。外に出れば、価値観の通貨が変わる。
中国で私が出した結論は、ただ一つ。
結果がすべて。それだけが、誰かにとっての正解になる。
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