肉松という食べ物
2024/10/24
上海などの都会ですと、美味しいパン屋さんはあるのですが、地方ですと、そもそも西洋風のパンを食べる習慣が余りないため、パン屋さんが少ない上に、美味しいパン屋さんはもっと少ないです。
上海でパンを堪能し、台湾出張でパンを買い込むために、荷物は少なめに、帰りはパン満載のスーツケースを持ち帰る日常でした。
ローカル、上海のパン屋でよく目にしたものが、「茶色い細かいそぼろ状の何か」がのせられている、もしくは挟まれているパンです。
食べてみると、油っぽい、甘い、しょっぱい。例えていうと「油っぽい茶色い桜でんぶ」。私が子供の頃は巻き寿司によく入っていましたが、最近見ませんよね。もう、何とも言えない味なのです。
通訳さんに「これは何?」と聞いてみたところ下記の答えでした。
『豚肉をお砂糖をたっぷり入れた調味液で炒めて炒めて炒めて水分を抜いたもの』
桜でんぶはお魚が原料ですので、まぁ、原理は同じものでした。ただ、桜でんぶより、強く油を感じる食感、味です。
これが厄介なのが、パン、クッキーなどの甘いお菓子にふんだんにまぶされていることが多いということ。桜でんぶがまぶされているパンやクッキー、ケーキを想像してください。まぁ、いらんことしてくれてる、と思いますよね。しかしながら、この「いらんことしてくれてる」スイーツがたくさんあることあること。私の周りの日本人も苦手な方が多かったです。
豆をあんこにしてスイーツにする日本人も習慣がない国からすると、不思議なのでしょうね。その国にはその国の根強い食文化があることを思い知らされました。
肉松だけではなく、アヒルの卵の黄身の塩漬けもよくお饅頭の餡に入っていたりして、大人気です。あんこが苦手、抹茶味が苦手という欧米の方に「なんだよー!美味しんだよ!」と反論していましたが、見事なブーメランでした。
食文化の研究も大事なお仕事かと思いますので、もちろんサポートいたします。
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