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二つのバブルを見てきて思うこと ー 日本と中国の経験から

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二つのバブルを見てきて思うこと ー 日本と中国の経験から

二つのバブルを見てきて思うこと ー 日本と中国の経験から

2025/08/26

私は学生時代、日本のバブル崩壊を経験しました。
地価は急落し、失業者が増え、企業は次々と倒産。
街全体から熱気が消えていく光景を、若い頃に強烈に目に焼き付けました。
「バブルには必ず終わりがある」――この感覚は、私の中で揺るぎないものになりました。

 


 

中国滞在中に経験した「庭木バブル」

 

その後、中国に滞在していた時期に、再び私はバブルの真っただ中に立ち会うことになりました。
舞台は庭木の輸出入です。

中国では「槙(イヌマキ・ラカンマキ)」が縁起木として非常に人気で、
庭や公園、マンションの緑化需要が爆発的に拡大していました。
日本の造形技術は素晴らしく、日本産の槙は特に人気がありました。

コロナ以前の市場は、まさに「庭木バブル」。
生産者は完全な売り手市場で強気、バイヤーは 「金に糸目は付けないので、いいものをもっと大量に」 と強気。
その間に立った私たちは、しばしば板挟みとなり、
「買わないなら帰れ!」と怒鳴られる場面も珍しくありませんでした。

ただ、生産者たちは短気ではあるものの裏表がなく、
懇意にすれば後腐れもなく気持ちのいい方々でした。
「景気のいい間は儲けてほしい」という思いもあり、
やりとりを重ねる中で癖がわかると、交渉も少しずつコントロールできるようになったのです。

一方で、別の地域の生産者は粘り強く、交渉をじっくり進めるタイプが多く、
地域ごとの気質の違いを実感する場面もありました。

 


 

突然の終焉

 

しかし、その熱気は長くは続きませんでした。
2020年、新型コロナが世界に広がると、状況は一変します。

当初は「すぐに収まるだろう」との楽観から、写真での取引が細々と続いていました。
けれども槙の輸出認証が更新されなくなり、輸出そのものが不可能に。
さらに中国経済が不動産不況で疲弊し、緑化需要も一気に冷え込みました。

結果、買い手はぱったりと姿を消し、
あれほど活況を呈していた「庭木バブル」は、あっけなく幕を下ろしました。

 


 

日本と中国、二つのバブルから学んだこと

 

日本のバブル崩壊を学生時代に経験し、
中国で庭木バブルの興隆と終焉を目の当たりにしました。

私が冷静に一歩引いていられたのは、
「これはピークだ、永遠には続かない」という直感を持っていたからです。
それは日本のバブル崩壊で学んだ感覚が大きく影響しています。

そして今、中国全体の不動産バブルも弾け、
私は「歴史は繰り返す」という現実を再び実感しています。

 


 

おわりに

 

バブルには必ず終焉があります。
日本と中国、二つのバブルを見てきた経験は、
「盛り上がりに飛びつかず、出口を常に意識する」という姿勢を私に残しました。

では、もし次にバブルの波が来たとき、私たちはどう備えるべきなのか。
この点については、また別の機会に書いてみたいと思います。

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