「おいしー!」に思うこと ― 情報との付き合い方
2025/08/20
テレビのグルメ番組を見ていると、芸能人がひと口食べて「おいしー!」と叫ぶシーンに出会います。
けれど正直なところ、あれをそのまま信じるのは難しいな、と感じることがあります。
また別の場面では、食レポありきで召し上がっているように見えることも多く、口に入れる前から「どう表現しようか」と脳みそをフル回転させているように見えるのです。美味しそうなものをいただくワクワクした感じより、いかに他のレポーターと自分のレポートを差別化し、自分が「できる」レポーターであることを見せつけることに全神経を集中しているように見えます。
逆に、口に入れた瞬間「おいしー!」と叫ぶ人もいますが、それって味覚が脳に届くより早くない?と突っ込みたくなる場面も多々あります。
そして実際に自分で食べてみても、確かにおいしいけれど、あんなふうに叫ぶことはほとんどありません。
現実の「おいしい」は、もっと静かで落ち着いたものなのだと思います。
もちろん、番組の裏にはスポンサーがいて、配慮や忖度があることは理解しています。
ただ、それが透けて見えてしまった瞬間に、番組だけでなくメディア全体への信頼度が揺らいでしまうのではないか──そんな懸念を抱くこともあります。
静かな「おいしい」では絵にならない。だからこそ派手に演出され、ときには「やらせでは?」と感じてしまう場面もあるのでしょう。
こうした事情が、テレビが「オールドメディア」と呼ばれ、飽きられつつある一因なのかもしれません。
とはいえ、同じ構造はテレビだけでなく、SNSで影響力を持つKOL(キーオピニオンリーダー)にも見られます。
発信の裏にスポンサーや企業との関係があるのは自然なことですが、それが透けて見えた瞬間に信頼度が下がるのは共通です。
結局、受け手にできるのはシンプルなことです。
冷静に距離をとって楽しむか、あるいはあまりに不愉快なら見ないという選択をする。
それくらいのスタンスで付き合うのが、情報の時代を心地よく生きるコツなのかもしれません。
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