Cross-Link Consulting合同会社

啓蒙系セミナー用語への違和感 ― あくまで私個人の感じ方

お問い合わせ 会社概要

啓蒙系セミナー用語への違和感 ― あくまで私個人の感じ方

啓蒙系セミナー用語への違和感 ― あくまで私個人の感じ方

2025/08/17

■ 啓蒙系セミナーでよく聞く言葉たち

 

「成長」「気付き」「本質」「学び」「自己実現」「使命感」……
啓蒙系セミナーに行くと、必ずと言っていいほど耳にする言葉です。
ただし、これはあくまで私一個人の意見ですが、あの空気がどうにも苦手を通り越して嫌いなんです。

もちろん、過去の事象に対して経験やデータに基づく勉強会はこの類には入りません。
私が違和感を覚えるのは、あくまで“啓蒙系”に分類されるものです。

 


 

■ 成長って、誰の基準?

 

「もっと成長しましょう!」なんて言われても、その方向が他人から見れば「退化」かもしれません。
以前の私は「夜遅くまで仕事をするのが成長」だと思っていましたが、今は「ちゃんと寝るのが成長」だと思っています。
人間なんて、そんなふうに変わっていくものですよね。

 


 

■ 気付きは促されてするものじゃない

 

「気付きがありましたか?」と講師に聞かれるあの独特の空気。
でも私にとって気付きは、他人に促されて起こるものじゃなくて、自分の感情や体験から自然に芽生えるものです。

たとえばコロナ禍で私が得た“気付き”はこれでした。
エッセンシャルワーカーや一部のサービス業・製造業を除けば、出勤しなくても仕事は回る
「朝の満員電車に揺られるのは常識」だと思っていたけど、実際はただの思い込みだった。

もちろん、一部の業務ではどうしても対面が必要と感じる場面もあります。
でも、少なくとも私の体感では、業務の大半はリモートでも問題ない、むしろ効率が良いとすら思えました。
これは啓蒙系セミナーに行かなくても自然に得られた大きな気付きでした。

 


 

■ 本質やゴールの曖昧さ

 

「物事の本質を見極めましょう」と言われますが、私には本質なんて立場や状況によって変わるように思えます。
経営者にとっての本質と、現場にとっての本質は違う。
そして「ゴール」という言葉も曖昧です。
結婚をゴールにすれば生活が始まるし、受験をゴールにすれば勉強が続く。
人生にゴールなんてなくて、マラソンで言う給水所みたいなものだと私は感じます。

 


 

■ 学びと自己実現について

 

「学びを得ましょう」と言われると、どうしても私は上から目線に聞こえてしまいます。
人は日々、大小あれど何かを感じて、考えて、行動している。それだけで十分じゃないでしょうか。

自己実現に関しても、私は「生きているだけで自己実現している」と思っています。
積極的な人も、消極的な人も、それぞれが自分を表現している。
「変わらない」という選択だって、その人にとっては自己実現だと思います。
もちろん「自己実現はもっと大きな目標を達成することだ」という考え方もあるでしょう。それを否定するつもりはありません。

 


 

■ ビジョンや使命感の大げささ

 

「ビジョンを持て!」って、なぜカタカナにするんでしょう。
「目標」でいいのに、カタカナにするだけで急にインテリっぽく聞こえる。
でも、ガチガチに固めたビジョンなんて、結局は絵に描いた餅になることが多い。

使命感も同じで、世界を救うような使命感を持たなくても、毎日働いて生活を支えたり、家族を育てたりすることだって十分立派な使命だと私は思います。
もちろん「大きな使命感」を掲げて頑張れる人もいるでしょうし、それも尊いことです。

 


 

■ 啓蒙系セミナーの空気はカルトっぽい

 

考えてみてください。知らない人にいきなり「君は成長が止まっている!」なんて言われたら、腹が立つだけですよね。
でも啓蒙系セミナーの会場で講師にそう言われると、不思議と「そうかもしれない……」と思ってしまう。

私にはその空気がどこかカルトっぽく感じられるんです。
たとえば、講師の言葉に合わせて一斉にうなずく光景や、決まり文句を繰り返す雰囲気。
気がつけば会場全体が同じ方向を向いていて、疑問を挟む余地がない。
そんな「一体感」が、私にはどうしても不自然に思えてしまいます。

ただ、そういう場を安心感として受け入れられる人も当然いると思います。
私が苦手なだけで、救われる人がいるのも事実でしょう。

 


 

■ コロナ禍とトランプ混乱からの“学び”

 

コロナ禍で私が感じたのは、「立派なビジョンがあってもウイルス一つでひっくり返る」ということ。
トランプ大統領の就任後には、「ビジョンを掲げても、言葉ひとつで世界が右往左往する」という現実を見ました。
私にとってはこれ以上ない“啓蒙系セミナー”でした。参加費無料、ただし代償はとても大きかったですが。

 


 

■ 言葉と概念について

 

結局のところ、言葉は概念を共有するための道具にすぎません。
「言葉に魂が宿る」と感じるのは、その人の概念や体験が言葉に乗るからであって、言葉そのものに魔力があるわけじゃない。

だから私は思うんです。概念のままでいいんじゃないか、と。
それなのに啓蒙系セミナーでは、「潜在的な思想」を「キャッチーなビジョン」といったセミナー用語に置き換えて、みんなでありがたそうに分かち合っているだけに見えるんです。

立派なことを言っているようでいて、実際は「おしゃれなラベルを貼っただけの中身」。
私はここに強い皮肉を感じます。「言葉の響き」に酔っていて、肝心の概念や実感が追いついていないのです。

 


 

■ 結局のところ

 

啓蒙系セミナーそのものを全否定する気はありません。
不安や迷いを抱えたとき、安心を与えてくれる材料になることもあると思います。
でも、講師は“万能の答えを持つ人”じゃなく、“提案者”であるべきだと私は考えます。
唯一の正解なんて存在しないんです。

……とまあいろいろ書きましたが、正直なところはこうです。
私はあの啓蒙系セミナー特有の雰囲気が嫌いなんです。
一方的に話を聞かされるよりも、私は対話が好きです。
その中でこそ、自分なりの答えを見つけられる気がしています。

 


 

----------------------------------------------------------------------
Cross-Link Consulting合同会社
福岡県福岡市中央区天神2丁目2番12号
T&Jビルディング7F
電話番号 : 090-4599-1609


----------------------------------------------------------------------

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。