人は財産

企業にとっていちばんの財産は「人」です。

 

ちょっと不満なことがあって、すべての企業には当てはまりませんが、予想を超える利益が出た場合、節税対策のために、無理やり使うか使わないのか分からないシステムなんかを導入する企業様が多いのです。

 

なぜ、従業員へ還元しないのでしょう？辞めてしまうかもしれないから？余剰金は企業を大きくするために使いたいから？

 

たしかに、特別報酬として従業員へ還元した場合、所得税にて支払金額の割には従業員の手元に還元できないかもしれません。しかし、特段に緊急である訳ではない設備投資より、「自分は企業に必要とされており、評価されている」と従業員に思っていただく方が、はるかに価値があると思うのです。

 

最近、「従業員の定着率が悪い」というお声をよく聞きます。

従業員が戦力として能力を発揮するまでに時間がかかります。

①リクルート

②採用までの過程

③教育

 

やっと戦力としてカウントできる、と思った瞬間に退職されてしまうということは経営者なら誰でも経験があるかと思います。また、経営者の期待値を下回る戦力である、という場合もあるでしょう。

しかし、その従業員を雇うことによって損を生じていない場合は、利益に貢献してくれているのです。分配に関しては貢献度に応じて差を生じるべきであるかと思いますが、差を作るためには経営者自身が従業員の貢献度をきちんと把握している必要があります。

 

また、この仕事をしていて痛感することですが、一番宣伝広告効果がある方法は「口コミ」なのです。どんなにお金をかけても、従業員が自身の所属する会社に満足し、商品に自信を持った「口コミ」には敵いません。従業員は顧客の始まりであるという認識を持つ企業はやはり強いです。

 

顧客を魅了する前に、従業員に企業の「信念」「展望」「価値」を理解してもらい、魅力を感じてもらい、満足をしてもらう、スタートはそこから始めてみませんか？