将来に対する考え方が違う
2024/12/20
日本人的な考え方ですと、「今の積み重ねが将来につながる。今がどの段階を見極めて、段階に合わせた動きが必要になる」が主流かと思います。
自分のゴールがどこにあって、今はどのフェーズで、上の段階に進めるために、今のタスクが何であるかを洗い出し、現段階のタスクをこなしてから、次のフェーズへと移行する。その積み重ねの上にゴールがある、と教えられてきた部分もありますし、自分が今までそのルールに沿って仕事をしてきたので、無意識下で何かのプロジェクトがスタートする際は大きく段階に分けて考えることが当然となっています。
これが、中国に行ってから、全く機能せず、各々作業をする人員が予想を超えた動きをするので、とっ散らかってしまい、発狂しそうになることが多々ありました。
こちらとしては積み木がたくさんあったとしましょう。大きい積み木順に並べ替えてから、大きい積み木順に下から中心を合わせて積み上げていけば、安定もし、綺麗に積み上がると思って作業を進めようとしたところ、誰かがいきなり小さい積み木を土台に据えている、という状況です。仕方がないので、それより少し大きい積み木を上に積んだところ、積み木の端っこに大きい積み木を積み上げられて、予想通り崩壊。仕切り直して、さあ、最初からと思ったら、すでに小さい積み木が積んである。
いや、もう、最初は戦いました。喧嘩もしました。勝手に置かれた積み木を蹴散らしたりしました。話してもわかってもらえないし、相手の言い分も理解できない日々を送りました。
どこかで、自分を納得させなければ、ならなかったので、自分なりに導き出した理屈が以下になります。
中華圏では歴史的にある日突然、昨日までの決まりや常識が変わってしまうことがあり、今日(特に中国に限る)に続いています。突然政府の方針が変わったり、システムが変わったり、準備をする猶予がありません。
※現に私も中国で予告なしでの突然の道路工事やビザの更新のシステムの変更があったけれど、役所にまだシステムが導入されていない、などといった日本では考えられない事態に遭ったことが多々あります。そもそも、王朝が変わるたびに、全王朝の一族郎党皆殺し、国の方針もガッツリ変わる歴史を繰り返してきたわけです(私はそこまで歴史には詳しくないため、異論がある方もあるかと思いますが)。明日をも知れぬ日々がDNAに刷り込まれていても不思議ではありません。※
したがって、環境が変わらない前提の計画を立てたとしても、環境事態が前触れもなく変わってしまう可能性があるので、計画を綿密に立てれば立てるほど、徒労に終わるというわけです。
明日のことは分からないので、今利益になると思われることを貪欲に求める姿勢となって現れるの、だと落とし所を付けました。
万事解決とはいきませんが、腹が立たない分、精神衛生上かなり楽になりました。
腹が立たなければ、冷静に仕事を進めることができます。散らかしている部分は無視して、自分なりに別ルートで仕事を進め(これが途中で中止とかになることが多いんですが、中止だからといって手放してしまうと、間を置いてまた始まったりします)、手伝ってもらう際は目的や目標を告げず、作業だけこなしてもらい、自分なりに感覚を掴みました。
ただ、これは私なりの解決法であり、周りを見渡すと、全く違う方法でうまく仕事を回している多くの方がいます。自分の性格や、キャパシティーや環境によって解決法は変わりますので、躓いた際は、一度立ち止まり、躓いた方法とは別の方法を模索してみることをお勧めします。
自分自身が不安や極度の緊張(ある程度の緊張は張りになって良いですが、極度になると奪われます)、怒りや苛立ちなどを感じる場合は、具体的な仕事内容より、まずは自分自身の立て直しをすることで、仕事への良い影響を与えることができますので、騙されたと思って試してみてください。
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