楊梅酒

私お酒は好きです。

 

中国では好んでお酒を飲むというより、仲間と盛り上がるために飲む、という目的でお酒を飲んでいる方が多いという印象です。

 

まぁ、お酒といえば白酒が一般的で、アルコール度が50％前後という、キッついお酒です。しかも、それを何かで割って飲むということもないのです。晩酌でいただくにはガチ酔いしてしまうので、「毎日、白酒飲みます！」という方も聞いたことがないです。

 

私見ですが、白酒の味はと言いますと。

ツンとする香りと、喉を消毒される感覚で、飲む際には「よーし！」と心構えて口に運びます（茅台酒はすんなりいくのですが、これがまたお高いのです）。

 

そんな白酒が苦手な私にも大好きな白酒があります。これが、白酒にヤマモモを漬け込んだ楊梅種です。楊梅は楊梅のこと。

 

こちらは日本の果実酒とは違い、氷砂糖やお砂糖は一切入っておりません。白酒にフレッシュなヤマモモをぶっ込んだワイルドな果実酒です。

 

ヤマモモを漬け込んだことにより、ツンとした香りはまろやかになり、口の中で一瞬で蒸発する際にはほのかな甘みが残ります。白酒が飲めない方でも、こちらはお喜びいただくことが多いので、ぜひみなさまにも一度は飲んでいただきたいお酒ではありますが、日本では入手困難であることが残念です。

 

楊梅酒は浙江省周辺では市販のものもありますが、手作りが一番です。

私の一番好きな楊梅酒は許さんの手作り。中国で暮らしている時は、私用に家族親戚分の追加して漬けていてくれましたし、いまでも中国へ行く際はお土産に持たせてくれます。

 

中国の人の優しさが感じられる楊梅酒を懐かしく、恋しく思う日々です。