衝撃！トイレの個室のドアが透明なガラスだった

中国で働いていた時には奇想天外な事件が週に1回は起きていました。

 

私の働いていいた企業は母体が不動産、子会社に建設会社がありました。その他子会社に農園がありまして、私はその農園の顧問という立場も兼ねていました。

 

農園は新規立ち上げで、オフィス施設の設計、建築を建築部で受け持ったのですが、落成式の際に董事長がオフィスのトイレに行ったそうです。男子トイレの個室に入ろうとしたところ。。。個室のドアが透明のガラスだったらしく笑

 

建築部が会議室に招集され（私は参加なしですが、隣の部屋で仕事をしていました）、会議室から怒号が聞こえてきました。ガッツリ方言（中国の方言は全くわかりません。董事長も怒りに任せて怒鳴り散らしたらしく、普通語にする余裕がなかった模様です）でガンガン怒鳴っている声が聞こえてきて、事情を知らなかった私は通訳（地元出身）に「董事長は何に怒って、何を言っているの？」と尋ねたところ。。。

 

通訳「農園のトイレのドアがガラスだったらしいです」

私「入口の？」

通訳「いえ、個室の」

私「？？？？個室のドア？磨りガラスとかじゃなくて？」

通訳「透明のガラスです」

私「・・・・・」

通訳「うふふふふ」

私「なんで笑ってるの？」

通訳「董事長が『あんたたち！頭に▼◾️＄％’＃＃＃』（自粛）って言ってますー笑」

私「わぉ！」

私「なんでガラスにしたの？」

通訳「綺麗だと思ったって言ってます笑」

 

その後、3人の首が飛びました。董事長が怒りに任せて1時間ほど説教をしたらしいのですが、全て方言であったため、地元出身ではない社員のために私の通訳さんが方言からの普通語への翻訳を頼まれたらしく、録音を聞きながら笑っているんです。話している内容をざっくり日本語にしてもらったのですが、「あぁ。。。本当に頭に血が登ったんだな」という内容で。

 

私が、農園の女子トイレに入った時は木の扉だったんですけど、来客用は全て透明だったらしいです。

その後、ドアが取り替えられたことは言うまでもなく。誰もいなければ、一回入ってみたかったものです笑

 

中国で日系のゼネコンの社員の方が、「この発想が我々日本人にはないんです」と外灘からみるビルを見ながらおっしゃっていたことを思い出します。良い方向に出ると、面白いものができるのですが、トイレのドアの個室をガラスにすることもあり得ます。うまく取り入れたら、面白いお仕事ができると確信しています。