某国で大いにブチキレた事件

某国で働いている時の事件です。

とある専門知識がある日本語を喋ることのできる自国民をリクルートがしたい、というオーダーを受けて、人材紹介会社とやり取りをしていた時のことです。それまでも、何人かそういった、日本にまつわる人材の採用を人材紹介会社を通してやった経験があったので、通常の流れで、欲しい人材を探しておりました。

また、候補者を絞り込んだ後は、本当に日本の文化をどれくらい理解しているか？日本語のレベルはどれくらいか？ということで、面接も担当しておりました。

とある候補者に対して1次面接を終え、前向きに採用に進んでいた時に事件は起こりました。なんと候補者が人材紹介会社を通り越して、直接、会社の人事に連絡を取り、会社側も採用を決めたというではないですか。

私、せっかちですが、沸点は低い方です。ただ、一回沸くと、大噴火してしまうタイプです。

人材紹介会社とも多少の無理もお願いできる良好な関係を築き、ルールに則ってお話を進めていたところを、応募者と会社が飛び越してしまったのです。会社が儲かれば、というお話ではなく、個人的に倫理的に我慢ができない琴線に触れてしまいました。

「これから、この件に関しては一切、協力はしません。進めるのであれば、ご自身たちでご判断ください！貴方たちはご自身の面子を潰されると劣化の如く怒りますが、今、貴方たちは私の面子をまる潰しにしていますので、私には怒る権利があります！」人生で怒鳴ったことは少ないですが、この時は大きい声で物申しました。

倫理に触れること、自分の正義に反することがあったら、海外では怒って然るべきですし、関係を立った方がのちの人生も晴れやかに送れます。

結論を申し上げますと、採用は却下、私幹部社員に全力で宥められました笑。

私が関わって進行している案件が複数ありましたので、損得で考えると、損が大きくなりますので、当然と言えば当然ですが。

海外で仕事を進めるために時には（理論的に）ブチキレる勇気を持つことも必要であると、個人的には思います。